女児の生まれる確率

これは誤解!

生まれてくる赤ん坊は女児か男児かの2つに1つだから,新生児で女児が生まれる確率はちょうど0.5です。

次の表は,近年の日本の年次ごとの出生児数と,女児の生まれる相対度数を表したものです。

年次 総数(人) 男児(人) 女児(人) 女児の相対度数
2011 1050807 538271 512536 0.488
2012 1037232 531781 505451 0.487
2013 1029817 527657 502160 0.488
2014 1003609 515572 488037 0.486
2015 1005721 515468 490253 0.487
2016 977242 502012 475230 0.486
2017 946146 484478 461668 0.488
2018 918400 470851 447549 0.487
2019 865239 443430 421809 0.488
2020 840835 430713 410122 0.488

(厚生労働省調べ)

この表を見ると,年次ごとに多少の変動がありますが,日本の新生児で女児が生まれる確率は約0.49で,男児が生まれる確率よりわずかに少なくなっています。

自然現象や社会現象が起こる確率は,実際の統計に基づいて計算します。単純に,「2つに1つだから確率0.5」とするのは正しくありません。