反応速度
[はんのうそくど]reaction rate
単位時間あたりの反応物の減少量,または生成物の増加量。
反応が一定体積中で起こる場合,物質の変化量は濃度の変化量で表される。反応物$\chemf{A}$の濃度を$[\chemf{A}]$,時間$\Delta t$における変化量を$\Delta [\chemf{A}]$,生成物$\chemf{B}$の濃度を$[\chemf{B}]$,時間$\Delta t$における変化量を$\Delta [\chemf{B}]$とすると,反応速度($\Delta t$における平均の反応速度)$v$は,次の式で表すことができる。 $$ v=-\dfrac{\Delta [\chemf{A}]}{\Delta t}=\dfrac{\Delta [\chemf{B}]}{\Delta t} $$ $\Delta [\chemf{A}]$は減少量で負の値になる。速度が正の値になるように符号$-$を付けた。
ここで,$\Delta t$を小さくしていけば,瞬間の反応速度に近づく。
【化学図表】p.128
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