【地球にすむ多様ななかま】カモノハシ

カモノハシとは

カモノハシは,哺乳類単孔目カモノハシ科の動物です。その姿形はユニークで,カモのようなくちばしと水かき,ビーバーのようなしっぽ,そしてカワウソのような胴体と毛皮を持っています。

カモノハシの系統は,ヒトや犬などの真獣類や,カンガルーなどの有袋類とは,はるか昔に枝分かれしました。そのため,ほかの哺乳類にはない原始的な特徴を残す一方で,独自に進化した高度な能力も持っているのです。

哺乳類の系統

ほかの哺乳類とは異なる特徴

カモノハシが「哺乳類っぽくない」と言われるのは,ほかの哺乳類とは異なるたくさんの特徴を持っているからです。

  • 卵生と原始的な授乳:ほとんどの哺乳類は母親の体内で子どもがある程度発育してから産まれる胎生ですが,カモノハシは卵を産む卵生です。通常2個の卵を産み,からだとしっぽで温めます。また,乳首がなく,母親の毛で覆われた乳腺から乳がにじみ出るため,これを吸って育ちます。
  • オスが毒を持つ:オスの後肢の付け根にある蹴爪(けづめ)には毒腺があり,毒液を出します。この毒は,縄張り争いなどの繁殖行動と密接な関係があると考えられています。人間が刺されると激しい痛みを引き起こすことが知られています。
  • 高度な電気受容能力:カモノハシのくちばしには,電気を感知する特殊な器官があります。水中を移動しながら頭を絶えず動かすことで,獲物の筋肉が動く際に発生する微弱な電気を探知し,捕食します。これにより,水中で目を閉じていても餌を効率よく見つけることができます。

このように,カモノハシは哺乳類でありながら,哺乳類らしくない特徴をいくつも持っている,とても興味深い生き物です。