【地球にすむ多様ななかま】サンゴ

サンゴとは

サンゴはイソギンチャクやクラゲを含む刺胞動物門に属する生物です。サンゴには,体の細胞の中に「褐虫藻(かっちゅうそう)」という藻を住まわせている種がいます。この褐虫藻は,光合成によって得た栄養をサンゴに与えています。一方,褐虫藻もサンゴの細胞の中で,たくさんの栄養を得ています。このように,お互いに助け合いながら生きている関係を「共生」と呼びます。世界のサンゴはおよそ1600種類いると言われていますが,その半数がこの共生関係で生きています。

褐虫藻ってどんな藻?

褐虫藻は,渦鞭毛藻(うずべんもうそう)という藻の仲間です。褐虫藻にはサンゴと共生している状態と,海の中を自由に泳いでいる状態の2つの生活スタイルがあります。サンゴの細胞の中では,鞭毛をもたずじっとしていますが,自由な状態では,2本の鞭毛を使って泳ぐことができます。
褐虫藻にもサンゴにも,たくさんの種類がいます。そして,このお互いの間には,共生パートナーに対する「好み」があります

いつから共生を始めるの?

サンゴと褐虫藻の共生は,サンゴが生まれて間もない時期に成立します。サンゴは卵からプラヌラと呼ばれる幼生になり,海を漂った後に海底に定着して稚サンゴになります。
共生の始め方には,主に2つのタイプがあります。

  • 垂直伝播型:親から褐虫藻を受け継ぐタイプ。
  • 水平伝播型:海底に定着した後に,周りの海水から褐虫藻を得て共生を始めるタイプ。

親の体内で幼生を育ててから,それを海中に放出するタイプ(幼生保育型)の多くが「垂直伝播型」ですが,ほとんどのサンゴは,海中で卵と精子を放出して繁殖するタイプ(放卵放精型)なので,周りの環境から褐虫藻を得る「水平伝播型」が主流です。水平伝播型には,環境に合った褐虫藻を選べるというメリットがある一方で,褐虫藻が周りにいないと共生できないというリスクもあります。

ほかにもいる,体内で共生している生物

地衣類と藻類,ミドリゾウリムシとクロレラ

【参考にしたWebサイト】