【地球にすむ多様ななかま】オニナラタケ

オニナラタケってどんなキノコ?

オニナラタケは,キシメジ科ナラタケ属のキノコで,主にトウヒやモミなどの針葉樹の枯れ木に群生します。
私たちがキノコとして目にしているのは子実体(しじつたい)という,胞子を作るための生殖器官にすぎません。キノコの本体は,倒木や土壌中に広がる菌糸体(きんしたい)という部分です。菌類は光合成ができないため,この菌糸を伸ばして外部から栄養を得ています。
オニナラタケは,枯れた木材を分解する腐生菌と,生きた樹木に寄生する寄生菌の両方の性質を持ち,倒木や樹木の根から養分を吸収します。

世界で一番大きい生物はキノコだった!

地球上で最大の生物といえば,シロナガスクジラやジャイアントセコイアを思い浮かべるかもしれません。しかし,意外なことに,大きさ(体積)はキノコが世界一なのです。

1992年に15ヘクタール(0.15㎢)を占める巨大なキノコ(ワタゲナラタケ)が発見され,「世界最大かつ最長寿の生物」としてナラタケが有名になりました。さらに2003年には,アメリカのオレゴン州で,965ヘクタール(9.65㎢),すなわち東京ドーム約200個分もの広大な範囲に広がるオニナラタケの菌糸体が発見されました。

この巨大な菌類は,樹木の根や地中を介して静かに広がり続け,世界最大の生物として今も生きています。

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