理科便覧ネットワーク

新しい薬を試験する

臨床開発 Sさん(30代) [製薬会社]

どのような仕事ですか

患かん者じゃ様が安心して使える薬を世の中に届けるには,その薬の有効性や安全性をしっかり確認し,厚こう生せい労ろう働どう省しょうから承しょう認にんを得なければなりません。新薬の有効性や安全性を確認するため,患者様に実際に新しん薬やくを使っていただく臨りん床しょう試し験けんを治ち験けんといいます。

私はその治験に関わる仕事(臨りん床しょう開かい発はつ)をしています。

なぜこの仕事を選びましたか

祖そ父ふが慢まん性せい関かん節せつリウマチという病気でした。祖父は,私が小さい頃からほとんど歩けない状態です。

そのような家庭環境であったため,病気をなんとか治なおしたいという思いが日に日に強くなり,大学生の頃,製せい薬やく会かい社しゃで新薬の研究開発に携たずさわりたいと思うようになりました。

この仕事で,やりがいを感じるときを教えてください

今まで治らなかった患かん者じゃさんの病気が,開発中の新薬で治ったときです。これに勝る喜びはありません。

この仕事で必要な力・資格などを教えてください

同どう僚りょうには薬やく剤ざい師し,獣じゅう医い師しの資格をもった方が比較的多いですが,何か特別な資格が必要となるわけではありません。ただし,大学レベル以上の科か学がく的てき素そ養ようは必ひっ須すです。具体的には,生物学,医学,薬やく学がく,統とう計けい学がくなどです。これらの知識は,大学の薬学部,理学部,農学部などで学べます。多くの同僚は,大だい学がく院いんの修しゅう士し課か程ていを修了しています。

また,治験に参加していただく医師,薬剤師,関係者との密みつな協力が必要となりますので,コミュニケーション能力,対たい人じん関かん係けい能のう力りょくは非常に重要です。