気象情報を伝える
気象予報士 小林英臣さん [日本気象協会]
どのような仕事ですか
天気や防災に関するさまざまな情報を,お客様に伝える仕事をしています。 情報の提供先は,テレビやラジオ,新聞社といったメディア関連から,電力会社,国の機関や地方自治体,鉄道会社,空港など多岐にわたっています。
なぜこの仕事を選びましたか
もともと自然が好きで,大学では地学(天文学)を専攻していました。 大学卒業後は数年間システムエンジニアとして働いていましたが,自然に関わる仕事がしたいという思いをあきらめきれず,仕事を続けながら気象予報士の資格を取得しました。 その後,地元での募集があった現在の会社に転職をしました。
この仕事で,やりがいを感じるときを教えてください
自分が立てた天気の予測がズバリ当たり,お客様から「ありがとう」「助かりました」などとといった感謝の言葉をいただいたときは,とてもやりがいを感じます。 また,ラジオ放送では季節の話題を合わせてとり上げることもあるのですが,それに対して相手のパーソナリティさんが興味をもってくれて,対話がはずんだときも本当に楽しいです。
この仕事で必要な力・資格などを教えてください
まず,「気象予報士」の資格が必要です。 この資格をとるためには気象に関する知識も大切なのですが,今後起こりうる天気の変化を,天気図などの資料を使って,きちんと筋道を立てて説明する能力が最も重要だと思います。 また,天気は刻一刻と変化していくものなので,短い時間で判断や処理をするスピードが求められます。 さらに,対メディアの仕事になると,文章力やコミュニケーション能力も必要となってきます。