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おもな業績

• くりこみ理論（1948年）　量子論と相対論をつなげる研究をした。

解　説

湯ゆ川かわ秀ひで樹きとともに京都大学に入学しました。朝永と湯川は，よき友人であり，よきライバルでした。

朝永は，大学卒業後は理り論ろん物ぶつ理り学がくや量りょう子し物ぶつ理り学がくの研究を行いました。1931年に，当時発見されたばかりの中ちゅう性せい子しや陽よう電でん子し，核かく力りょく，宇う宙ちゅう線せんなどを研究し，1937年にはドイツに渡り，原げん子し核かく理り論ろんを研究しました。

帰国後は，場ばの量りょう子し論ろんの相対論的定式化や超ちょう多た時じ間かん理り論ろんの研究を進めました。場の量子論と相対論は，理論物理学の基本的な考え方で，それらをつなげる研究でした。その研究の成果として，1948年に，くりこみ理論を発表しました。くりこみ理論によって，朝永は世界に知られるようになり，1965年にノーベル賞を受賞しました。また朝永は，平和運動や国際交流にも大きく貢こう献けんした。