プルースト
プロフィール
Joseph Louis Proust
フランス
1754年9月26日 ~ 1826年7月5日
おもな業績
- 定比例の法則の発見(1799年) 化学反応に関わる物質の質量の比は,いつも一定であることを発見した。
解 説
家業は薬局で,化学の研究には最適の環境でした。
あるときプルーストは,化学反応の性質について,ベルトレという化学者と論争しました。ベルトレは,生成の条件によって,化合物にふくまれる成分の比は異なると主張しました。一方,プルーストは,化合物にふくまれる成分の比は常に一定であると考えました。
プルーストは,困難な分析をくり返し,たくさんの実験結果を得ました。そして,鉱石からとり出した炭酸銅にふくまれる銅,炭素,酸素の比が,常に 5:1:4 であることをつきとめました。 さらに,天然に存在する炭酸銅と実験室で合成した炭酸銅とで,これらの成分が同じ比であることを示しました。このようにして,すべての化合物の成分の比は一定であるとする「定比例の法則」を発見しました。これは,化学変化に関わる物質の質量の比は一定であることを示します。
この法則がドルトンの「原子説」を導き,現代化学の発展につながりました。 また,プルーストは糖分を研究して,ブドウからブドウ糖を発見するなど,いろいろな種類の糖を見つけました。