ノーベル
プロフィール
Alfred Bernhard Nobel
スウェーデン
1833年10月21日 ~ 1896年12月10日
おもな業績
- ダイナマイトの発明(1867年) ニトログリセリンを使った爆薬を発明した。
解 説
兄の火薬工場で働きながら,ニトログリセリンを研究していました。ニトログリセリンは爆発しやすいが,火をつけても爆発せずに燃えるだけのときもありました。ノーベルは,貯蔵しておくときは安全で,爆発させるときには確実に爆発するように,ニトログリセリンを入れた容器の中に,小さな管に火薬を詰めこんだもの(現在の雷管)を入れ,導火線で点火するように工夫しました。これによって確実に爆発するようになりました。
しかし,ニトログリセリンによる爆発事故が次々と起こり,弟も爆発事故で亡くなりました。ノーベルは,より安全なものにするため,反応しにくいものにニトログリセリンを染みこませることを思いつき,さまざまなもので試しました。ケイソウ土で試してみると,ケイソウ土は自分の3倍もの量のニトログリセリンを吸収し,粘土のように固まりました。このかたまりはハンマーでたたいても爆発せず,爆発させたときの爆発力も強くなりました。こうしてダイナマイトが完成しました。
ノーベルは,ダイナマイトの発明によって,巨万の富を築きました。彼は亡くなる前に遺言を残し,自分の遺産から得た利益を5等分し,毎年人類に最も貢献した人に賞金としてあたえるようにしました。これがノーベル賞で,物理学,化学,生理学・医学,文学,平和の5分野ではじまり,後に経済学が加わりました。