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メンデレーエフ

プロフィール

Dmitri Ivanovich Mendelejev

ロシア

1834年2月8日 ~ 1907年2月2日

おもな業績

  • げんしゅうひょうの作成(1869年) げんしつりょうの順に並べて,上下の元素の性質がたがいによく似るようにした表をつくった。

解 説

当時の化学は,げんぶんの区別もはっきりしていませんでした。メンデレーエフは,大学を卒業して化学の道に進み,より整理された教科書「がくげんろん」を書きはじめました。

そのうちに,元素の間には,ある種のそくせいがあることに気づき,元素を原子の質量(げんりょう)の順に並べることを思いつきました。1869年に発表した表には,当時知られていた63種類のすべての元素が,メンデレーエフの新しい考えをもとに,規則正しく並べられていました。上下の元素の性質はたがいによく似ているようにも考えて並べ,元素の性質が各列ごとにしゅうてきに変化することから,この表は「周期表」とよばれています。

メンデレーエフのしゅうひょうには,いくつか空らんがありました。彼は,そこには未知の元素が入るはずだとしゅちょうし,その性質をげんしました。1875年,1879年,1885年と,予言した通りの元素が発見されました。

知られていた元素だけでなく,未知の元素もふくめて考え,のちにそれらが発見されたことが,メンデレーエフの研究のすぐれた点でした。

1955年に発見された元素は,メンデレーエフをたたえて,メンデレビウムと名づけられました。