ドルトン
プロフィール
John Dalton
イギリス
1766年9月6日 ~ 1844年7月27日
おもな業績
- 原子説を提唱(1803年) 物質は,それ以上分けられない小さな粒(原子)からできていると考えた。
解 説
ドルトンは,12歳で教会の塾の教師,15歳で学校の助手,17歳で教授となりました。33歳で教授をやめた後は,子どもたちの個人教授で生計を立てました。ジュールもドルトンの個人教授を受けた一人でです。
原子という考え方は,紀元前のデモクリトスからありました。しかし,中世の時代には,アリストテレスの考え(すべての物質は,水,土,空気,火の4つの要素からなる)が正しいとされていたため,まったく認められていませんでした。
1803年までには,化学の3つの基本的な法則が発見されていました。ラボアジエによる「質量保存の法則」,プルーストによる「定比例の法則」,そしてドルトンによる「倍数比例の法則」です。
ドルトンは,物質はそれ以上分けることのできない小さな粒(原子)からできているという原子説を主張し,原子を使ってこれらの法則を説明しました。また,実験からそれぞれの原子の質量(原子量)を求めたり,独特な記号を考えたりして,化合物を原子の結合で表しました。