コペルニクス
プロフィール
Nicolaus Copernicus
ポーランド
1473年2月19日 ~ 1543年5月24日
おもな業績
- 地動説の提唱(1543年) 地球が太陽のまわりを回っていると考えた。
解 説
当時は,地球が宇宙の中心であり,そのまわりをほかの天体が回っているとする「天動説」が信じられていました。これは2世紀にプトレマイオスが「アルマゲスト」という本に記した考えでしたが,それに対し,コペルニクスは,「地動説」を考え出しました。太陽を中心にすえ,そのまわりを内側から,水星,金星,地球,火星,木星,土星が公転し,月は地球のまわりを回っている,と考えたのです。これにより,水星や金星が太陽から離れないことが説明できましたし,火星,木星,土星の「逆行」も,内側の軌道を回る地球がそれらを追い越すからだと説明できました。

彼は批判をおそれて地動説の公表をためらっていましたが,1543年,ついに「天体の回転について」という本を出版しました。この本が,地球中心の宇宙観を大きく変え,天文学だけでなく,ケプラーやガリレイ,ニュートンと続く,近代科学全体へのとびらを開きました。