アボガドロ
プロフィール
Amedeo Avogadro
イタリア
1776年8月9日 ~ 1856年7月9日
おもな業績
- 分子説の提唱(1811年) いくつかの原子が結合して分子をつくっていると考えた。
解 説
1808年,ゲイ・リュサックが気体反応の法則(反応する気体の体積は,簡単な整数比になる)を発見しました。この法則を説明するために,アボガドロは「同温・同圧・同体積の気体は,その種類にかかわらず同数の分子をふくむ」と考えました。この考えを使うと,それまでに知られていた気体の性質(ボイル・シャルルの法則)をうまく説明できました。
アボガドロは,気体の酸素を原子の状態ではなく,2個の原子が結合した分子の状態だと考えました。これが分子説です。ドルトンの原子説と気体反応の法則の間には矛盾がありましたが,分子説では矛盾をなくすことができました。
しかし,当時,原子の結合は+(プラス)と-(マイナス)の電気的な引力によると考えられていましたので,-どうしの酸素が結合するとした分子説はなかなか受け入れられず,アボガドロが亡くなった4年後にようやく世に認められました。