りかびんPlus - 状態変化と熱
物質が状態変化するとき,熱の出入りがある。
固体から液体へ状態変化させるとき,温度は融点のままで変化がなくても,加熱する必要がある。液体から気体へ状態変化させるときも同様である。このことは身のまわりで観察できる。
たとえば,エタノールを皮膚につけたときにヒヤッとする,これはエタノールが液体から気体へ状態変化するのに必要な熱を皮膚からうばうからである。暑いときに汗をかくことで体温の上昇を防ぐのも同じしくみである。
逆に,気体から液体,液体から固体へと状態変化するときは熱を発生する。その大規模な例が台風である。台風の雲が発生するときの水蒸気(気体)から水(液体)への状態変化,その際に発生する熱が台風のエネルギー源である。