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りかびんPlus - 太陽系を10億分の1に縮小すると?

もし,たいようけいを10億分の1に縮小したら,それぞれのわくせいの位置や大きさはどう変わるだろうか。

まず,たいようは直径約1.4mの球になる。そして,

  • すいせいは,太陽から約58m離れてこうてんする直径約0.5cmの球
  • きんせいは,太陽から約108m離れて公転する直径約1.2cmの球
  • 地球は,太陽から約150m離れて公転する直径約1.3cmの球
  • せいは,太陽から約230m離れて公転する直径約0.7cmの球

になる。ここまでがきゅうがたわくせい。なお,地球は,1日に2~3m進む程度のはやさで公転することになる。

木星以降は,さらにまばらになる。

  • もくせいは,太陽から約800m離れて公転する直径約14cmの球
  • せいは,太陽から約1400m離れて公転する直径約12cmの球
  • てんのうせいは,太陽から約2900m離れて公転する直径約5.1cmの球
  • かいおうせいは,太陽から約4500m離れて公転する直径約5.0cmの球

になる。

さらに,太陽から数千km離れたところには,多くの小天体が分布するオールトの雲とよばれる領域があり,すいせいの供給源になっていると考えられている。

なお,太陽に最も近いこうせいは,ケンタウルス座のα星とよばれる星で,約4.4こうねん 離れている。4.4光年は10億分の1に縮小しても,約4.2万km。これは,地球の赤道を1周する距離に匹敵する。