ツクシの胞子
ツクシを採集して,胞子を顕微鏡で観察してみよう。
ツクシ(スギナ)の胞子を顕微鏡で観察すると,緑色の丸い胞子から,4本の足がのびているように見えます。この糸状のものは弾糸とよばれ,湿度によってのびちぢみする性質があります。
胞子をのせたスライドガラスにそっと息をふきかけると,すばやく弾糸がちぢんで胞子に巻きつきます。しばらくすると乾燥して弾糸がのびます。
こちらはカバーガラスをかぶせて,高倍率(40倍の対物レンズ)で観察しています。弾糸がちぢむようすがゆっくり観察できます。
考察してみよう
- 湿度に反応する弾糸は,胞子を飛ばすときにどのような役割をしているのだろうか。
調べてみよう
- スギナはシダ植物のなかまで種子はつくらない。胞子と種子のちがいは何だろうか。
- 校庭などでトクサを探してみよう。
トクサはスギナのなかまで,よく庭に植えられています。トクサは枝の先に,ツクシと同じような形の穂(胞子のう穂)をつけます。