朝廷 ■摩 その他 長州あしし悪悪(→→p.231)(←←p.184)1人々の意見にみる近世から近代への転換1A近世の意見鈴木正しょう三さん どの事業も仏行である。事業に尽くす どの事業も仏行である。事業に尽くすじょうことでことで成成することができる。…職人がすることができる。…職人がととのいないと世の中がわない。武士がいないないと世の中が調調わない。武士がいないと世の中が治まらない。農民がいないいと世の中が治まらない。農民がいないと食べ物が得られず,商人がいないと物と食べ物が得られず,商人がいないと物とどこおの流通がの流通が滞滞る。あらゆる事業は世のためる。あらゆる事業は世のためとなる。 となる。(『万ばん民みん徳とく用よう』)福ふく沢ざわ諭ゆ吉きちあんかもしれないが,国かもしれないが,国 智者が小民を支配すれば,国内は 智者が小民を支配すれば,国内は安安しゅがが主主に分かれる。…外国と戦争になれば,小民は「客分なのに分かれる。…外国と戦争になれば,小民は「客分なので命を捨てるのは度を越えている」と言って逃げてしまう。…で命を捨てるのは度を越えている」と言って逃げてしまう。…きの上下なく,各国を守るには,自由独立の気風を広め,国を守るには,自由独立の気風を広め,貴貴の上下なく,各自が国人として尽くさなければならない。 自が国人として尽くさなければならない。(『学問のすゝめ』) 可おき納丑うし御年貢割付 きいききまてた 内 五石六斗壱升五合 残弐百九石九斗三升六合 此取米八拾壱石九斗七升弐合越前国今い立だ郡 郷ごう蔵ぐら鋪し引び 前々永え引び 高三ツ八分② ①をふまえ,近世から近代への変化を考えよう。一高弐百拾五石こく七斗と壱升し六合ごう 壱斗六升五合さむべょうがし東ひ俣ま村(1579~1655) 僧侶・作家(1579~1655)(1609~82) 岡山藩主(←←p.182)(1609~82) ③ 以下の点に着目して,2Aと2Bを比較しよう。 近世と近代の課か税ぜい基準 納のう税ぜい者(納税単位) 納税する物④ ③をふまえ,近世から近代への変化を考えよう。⑤ ①〜④や左ページの年表から,近代を通つう観かんする問いを立てよう。 例)明治政府はどのような国をめざし,人々はどのように受け入れたのだろうか? 例)日清戦争以降,大規模な戦争が何度も起きたのは,なぜだろうか?⑥ ⑤で立てた問いについて,仮説を表現しよう。近代の学習後に考えよう 学習をふまえ,⑥の仮説を見直し,話し合おう。 近代はどんな時代であったのか,自分なりの言葉で説明しよう。さむらいとと士士ろう老老きゃく客客こんしによるが,将軍の責任にもなるので,人民をしによるが,将軍の責任にもなるので,人民を困困のん穏穏せん賤賤(1834~1901) 啓けい蒙もう思想家・教育家(→→p.234)W 26mm H 37.25mm(1834~1901) P.21723SK_P031郷蔵鋪引…蔵の敷地に対する控こう除じょ前々永引…以前からの控除漢数字の表記は(←←p.64)池田光みつ政まさ 幕府の将軍は日本国中の人民を天から預かっている。大名は一国の 幕府の将軍は日本国中の人民を天から預かっている。大名は一国のか人民を将軍から預かっている。は大名を助け,人民が安心し人民を将軍から預かっている。家家は大名を助け,人民が安心して暮らせるようにする者である。人民が安心に思うか不安に思うかは,て暮らせるようにする者である。人民が安心に思うか不安に思うかは,よきゅうさせさせ大名の大名の良良窮窮ることは,大名の将軍に対する不忠である。 ることは,大名の将軍に対する不忠である。(『申出覚』)1 江戸時代の年貢割付状(越えち前ぜん国今いま立だて郡東ひがし俣また村1721年)年貢割付状は,毎年秋に役人が村に,年貢高や納入期日などを年貢割付状は,毎年秋に役人が村に,年貢高や納入期日などを通達した文書。左の文中の最終行の「此取取とり米米まい八八拾拾じゅう壱壱石石こく九九斗斗と七七升升しょう弐弐通達した文書。左の文中の最終行の「此合合ごう」が領主に収めた年貢高。 」が領主に収めた年貢高。 提供/福井県文書館2 明治時代の地券(上は表,下は裏) 土地所有者に交付し 土地所有者に交付した土地所有権の確認書。土地所有者は,地券に書かれた地地ち租租そををた土地所有権の確認書。土地所有者は,地券に書かれた税金として国に納めた。土地所有者が変わる場合は,裏面にそ税金として国に納めた。土地所有者が変わる場合は,裏面にその旨を記入した。の旨を記入した。愛知 名古屋市博物館蔵1B近代の意見(→→p.226)木き戸ど孝たか允よし(1833~77) 幕末の志士・明治の政治家(1833~77) おのおの 今は右のように各各 今は右のようにが自分の山を高くしが自分の山を高くし々々ようと考えているため,国としての考えがようと考えているため,国としての考えがはっきりしない。各々で考えが異なるため,はっきりしない。各々で考えが異なるため, 国の総力で列強に対抗することが難しい。国の総力で列強に対抗することが難しい。諸藩よって,朝廷を中心に各々が順に並び,一よって,朝廷を中心に各々が順に並び,一府県体の力で国を維持する形にすれば,列強は体の力で国を維持する形にすれば,列強は恐れるに足らない。 恐れるに足らない。(『木戸孝允文書巻八』)2B近代の地ち券けん(しょうぞう)ぶつ仏仏11① 以下の点に着目して,1Aと1Bを比較しよう。 政治を率いる主体 理想とする政治体制 人民の治め方や,人民のあるべき姿差出人差出人(藩の役人)(藩の役人)受取人受取人右右村 庄 百 庄 百村姓屋姓屋2税にみる近世から近代への転換2A近世の年ねん貢ぐ割わり付つけ状じょう近代への転換と展望217217
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