天てん然ねん痘とうの伝でん播ぱ1 ユダヤ人への迫はく害がい(15世紀) (15世紀) 黒死黒死病に対する不安から,「ユ病に対する不安から,「ユダヤ人が井戸に毒を入れダヤ人が井戸に毒を入れた」などの■■■■■が流れ,ヨーた」などのが流れ,ヨーロッパ各地でユダヤ人がロッパ各地でユダヤ人が虐虐■■■殺殺■■された。当時,人々された。当時,人々に正確な医学的知識はなに正確な医学的知識はなく,病気の原因を神や星く,病気の原因を神や星の運行によるもの,あるの運行によるもの,あるいは歴史的な差別の対象いは歴史的な差別の対象であったユダヤ人の仕仕■業業■■であったユダヤ人のにされた。にされた。3 ジェンナーの種しゅ痘とう(風刺画,1802年)(風刺画,1802年) イギリス人医師ジェンイギリス人医師ジェンナーは,牛牛■■■痘痘■■(天然痘にナーは,(天然痘に似た牛の病気)にかかっ似た牛の病気)にかかった人は天然痘にかからた人は天然痘にかからないという■■■■■に注目し,ないというに注目し,1796年,牛痘接種による1796年,牛痘接種による天然痘予防法(種痘法)天然痘予防法(種痘法)を実証した。を実証した。天■■然■■痘■■ 急激な発熱の後,全身に治っても水疱の痕痕■■が残るため恐れられてきた。治っても水疱の1980年,WHOは根絶を宣言した。1980年,WHOは根絶を宣言した。李■時■珍■■『本■■草■■綱■■目■■』刊行刊行ハーヴェー,血液循じゅん環かん説5 インフルエンザ1D現代200頃200頃5425429〜11c9〜11c11〜12c11〜12c1330年代1330年代134813481493〜951493〜9516c16c1596159616281628産業革命179617961826〜371826〜3718821882188318831885188518901890189518951918〜201918〜20現代1928192819441944198119812002200220202020前5c後半前5c後半前430〜前429前430〜前429前334〜前324前334〜前324(医学の祖)自然治治■癒癒■説説ヒッポクラテス(医学の祖)自然アテネで疫えき病びょうの大流行 ペリクレス死亡アレクサンドロス大王の東方遠征の東方遠征 インド医学のギリシア張張■■■仲仲■■■景景■■『『傷傷■■■寒寒■■論論■■』を』を著著■■■すすインド医学のギリシア伝伝■■播播■ビザンツ帝国で黒黒■死死■病病■の大流行の大流行ビザンツ帝国でアラビア医学の発展アラビア医学の発展イブン=シーナー『医学典てん範ぱん』➡p.133コ十字軍がアラビア医学をヨーロッパに伝える十字軍がアラビア医学をヨーロッパに伝える中国で黒死病の流行中国で黒死病の流行ヨーロッパで黒死病の大流行梅梅■■毒毒■■がヨーロッパで流行がヨーロッパで流行アジアにも伝わるアジアにも伝わるスペイン人がアメリカ大陸に天てん然ねん痘とうを持ち込むアメリカ大陸の先住民の人口が激減ジェンナー,種■■痘■■法確立確立コレラが世界的に流行コレラが世界的に流行コッホ,結核菌を発見を発見➡p.227写コッホ,コレラ菌を発見を発見パストゥール,狂犬病予防接種に成功に成功コッホ,ツベルクリンをつくるをつくるレントゲン,X■■■■線を発見を発見スペイン風風■邪邪■(インフルエンザ)が世界的に流行スペイン(インフルエンザ)が世界的に流行フレミング,ペニシリンを発見を発見ワクスマン,ストレプトマイシンを発見を発見アメリカでエイズ患者発見アメリカでエイズ患者発見中国でSARSの集団発生中国でSARSの集団発生新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の世界的大流行 急激な発熱の後,全身に水水■■疱疱■■ができる感染症。死亡率が高く,ができる感染症。死亡率が高く,が残るため恐れられてきた。種種■■痘痘■■の普及で発生は減少,の普及で発生は減少,1A中世「ジャン・ル・ベル年代記」(15世紀前半) *1348年れ物あるいは疫疫■■病病■■■とも言われる病気に この時期*に,に,腫腫■れ物あるいは この時期とも言われる病気に始まる大量死が世界中において同じようにかつ広範囲に始まる大量死が世界中において同じようにかつ広範囲に広がった。この病気はある者の左左■■■腕腕■■に,また他の者のに,また他の者の鼠鼠■広がった。この病気はある者の径径■■部部■に発病し,三日間のうちに死に至らしめた。しかも,に発病し,三日間のうちに死に至らしめた。しかも,この病気が通りや家を襲うと,ある者から他の者へと伝この病気が通りや家を襲うと,ある者から他の者へと伝染した。……染した。…… ……何人かの者たちは現世の罪にたいする神の懲■■■罰■■や奇跡のことを考えていた。その結果,ある者たちは激しい苦行や多彩な祈■禱■■を始めるようになった。。(『世界史史料5』(『世界史史料5』岩波書店)岩波書店)1B近世~近代2 天然痘に感染したメキシコ先住民(16世紀) (16世紀) ヨーロッパヨーロッパ人がアメリカ大陸に到達し人がアメリカ大陸に到達したことで,様々な産物・家たことで,畜・病原菌などが相互に伝播した。アメリカ大陸では。アメリカ大陸ではヨーロッパから持ち込まれヨーロッパから持ち込まれた天然痘が猛威を振るい,た天然痘が猛威を振るい,免免■■役役■■の無い先住民人口が激の無い先住民人口が激減する中,アステカ王国・インカ帝国はスペインに征服された。減する中,アステカ王国・インカ帝国はスペインに征服された。➡p.164・165The Granger Collection, New York The Granger Collection, New York1C近代コレラ コレラ菌に汚染された水や食物を口にすることで感染する急性 コレラ菌に汚染された水や食物を口にすることで感染する急性腸腸■■■炎炎■■。もともとは。もともとはガンジス川流域の風土病であったが,イギリスの進出とともに世界各地に広がった。。結■■核■■ 飛飛■沫沫■■中の結核菌を吸い込むことで感染し,呼吸器に影響すること中の結核菌を吸い込むことで感染し,呼吸器に影響することが多い。が多い。産業革命期の工場労働者の間で流行した。抗生物質ストレプト。抗生物質ストレプトマイシンの発見により,多くの人命が救われた。マイシンの発見により,多くの人命が救われた。 インフルエンザウイルスの感染で発症し,肺炎や脳脳■■炎炎■■インフルエンザ インフルエンザウイルスの感染で発症し,肺炎やなどのなどの合合■■併併■■症症■■■を引き起こすことがある。1918年の流行時,感染者は世界を引き起こすことがある。1918年の流行時,感染者は世界人口の約3分の1,死者は2000万〜5000万人(諸説あり)。人口の約3分の1,死者は2000万〜5000万人(諸説あり)。に罹り患かんした兵士(1918)(1918) 第一次世界大戦中,アメ第一次世界大戦中,アメリカで発生したインフルリカで発生したインフルエンザは,ヨーロッパにエンザは,ヨーロッパに到達した。インドなど植到達した。民地からの動員兵が本国へウイルスを持ち帰ったことで世界中に広まった。。当時,スペインで発生し当時,スペインで発生したとたと誤誤■認認■■され,「スペインされ,「スペイン風邪」と呼ばれた。風邪」と呼ばれた。アプローチ 感染症が世界史にあたえた影響 感染症が世界史にあたえた影響や,歴史上の出来事が感染症の流行にどのようや,歴史上の出来事が感染症の流行にどのような関わりをもっていたのか考えてみよう。な関わりをもっていたのか考えてみよう。1ヨーロッパの海洋進出帝国主義の時代第一次世界大戦中世絶対王政9黒死病(ペスト)の流行➡p.155■■5産業革命とコレラ・結けっ核かく4 テムズ川の汚染の風刺画(1855) (1855) 産業革命による都市産業革命による都市への人口集中は,多くのスラムを生んへの人口集中は,多くのスラムを生んだ。その環境は劣悪で,人々は生活だ。その環境は劣悪で,人々は生活排水を川に投投■■棄棄■し,その川の水をろ過排水を川にし,その川の水をろ過して飲料水とするありさまであった。して飲料水とするありさまであった。そのため,19世紀のイギリスの都市そのため,19世紀のイギリスの都市部では伝染病が流行し,1860年代の部では伝染病が流行し,1860年代のリヴァプールでの幼児死亡率は50%リヴァプールでの幼児死亡率は50%を超えたという。➡p.195を超えたという。第一次世界大戦とインフルエンザ主な感染症ペスト(黒■■死■病■■■) ネズミに寄生したノミがもつペスト ネズミに寄生したノミがもつペスト菌菌■■によって起こるによって起こる感染症。皮膚に黒い斑斑■■点点■■が出来たため,黒死病と呼ばれた。もともとは感染症。皮膚に黒いが出来たため,黒死病と呼ばれた。もともとは中国雲南省付近の風風■■土土■病病■■■だったが,だったが,13〜14世紀のモンゴル帝国の交易中国雲南省付近のネットワークを通じた人の移動によりユーラシア大陸の西方へ伝わった。によりユーラシア大陸の西方へ伝わった。新型コロナウイルスの影響新型コロナウイルスの影響新型コロナウイルスの影響2020年から世界的大流行(パンデミック)2020年から世界的大流行(パンデミック)となった新型コロナウイルスにより,世界各となった新型コロナウイルスにより,世界各国は,都市封鎖や渡航・入国に制限を設け国は,都市封鎖や渡航・入国に制限を設けるなどの大きな影響を受けた。るなどの大きな影響を受けた。6 国外からの受け入れを中止した大巡礼(メッカ,2020年)(メッカ,2020年) 世界各地か世界各地からイスラーム教徒が訪れる重要な儀式も,らイスラーム教徒が訪れる重要な儀式も,新型コロナウイルス感染対策のために,新型コロナウイルス感染対策のために,規模を縮小して行われた。規模を縮小して行われた。巻頭特集②感染症と医療の歴史古代世界史と感染症世界史と感染症
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