資料プラス4「ベルギーを忘れるな。公債3「やあハンス,兵士となって暴2「君は,このなかにいるか」 5開戦の布告に歓声を上げる人々(1914年8月,(1914年8月,ドイツ)ドイツ) 開戦が 開戦が布告されると,戦布告されると,戦争を支持する人々争を支持する人々が市の中心広場やが市の中心広場や王宮前に集まり,王宮前に集まり,熱狂に熱狂に包包つつまれた。まれた。軍には軍には志志し願願がん者者しゃが殺が殺到し,開戦1か月到し,開戦1か月で,全ヨーロッパで,全ヨーロッパから1000万の兵がから1000万の兵が動員されたといわ動員されたといわれる。れる。1「ヴァンダル(破壊者)の皇帝」●形態:新聞(「ル・プチ・ジュルナル」)新聞(「ル・プチ・ジュルナル」)●国・年代:フランス・1914年フランス・1914年6ヘッセ●形態:ポスターポスター●国・年代:イギリス・1915年イギリス・1915年2A2フランス大統領および首相の表明(1914年8月4日) フランスが参戦するのは,非常に不本意でありながら,ドイツ側からの突然,卑ひ劣れつで,陰いん険けんな,想像を絶する敵意の表明があったからに他ならない。 (アンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ10の法則』)B2ドイツ首相 帝国議会にて(1915年8月19日) われわれは決して戦争を望んではいない。帝国の誕生以来,平和な年月を重ねることで,われわれは利益をあげてきた。国家の繁栄は平和のなかにこそある。 (同上)C2アメリカ大統領の対ドイツ宣戦教書(1917年4月2日) ドイツ帝国政府の最近の行動は,アメリカ合衆国の政府と人民とに対する戦争に他ならないことを宣言し,…強制的に与えられた交戦国としての地位を…受け入れる。 (『世界史史料10』)7従軍中のヒトラー(1916)(1916)▲「読み取ろう」「考えよう」の解答例は表紙裏の二次元コード 宣伝はただ大衆にのみ向けるべきである!…大衆の理解力は小さいので,効果的な宣伝は,重点をうんと制限して,それをスローガンのように利用し,継続的に行わなければならない…。読み取ろう4枚のポスター・新聞は,それぞれどのような効果を目的として作られているのだろうか?①①14枚のポスター・新聞は,それぞれどのような効果を目的として作られているのだろうか?② ② 2各国の開戦に対する立場には,どのような共通点が見られるのだろうか?各国の開戦に対する立場には,どのような共通点が見られるのだろうか?比 較考えよう①戦争とプロパガンダについて,現代でも似た事例があるのだろうか?①戦争とプロパガンダについて,現代でも似た事例があるのだろうか?関 連② 情報を受け取る際には,どのようなことを注意すればよいのだろうか?② 情報を受け取る際には,どのようなことを注意すればよいのだろうか?図像A1熱狂する大衆B1戦争と報道の変化開戦前(1913年10月17日)(英,「イヴニング・ニュース紙」)皇帝ヴィルヘルムは,高貴な紳士そのものといっていい方であり,そのお言葉は,幾いく千せんの儀礼的な誓せい約やくよりよほど信頼できる。開戦後(1914年9月22日)(英,「デイリー・メール紙」)狂人ヴィルヘルムが,ランスの聖堂を破壊する命令を出したところで,イギリスや欧州文明国,アジアを混乱に巻き込むことはできないだろう。資料データ資料データ資料データ資料データ(1877〜1962)(1877〜1962)知識人の中には,集団ヒステリー状態に陥陥おちいった社会った社会をを危危き惧惧ぐする者もいた。この警告文を発表したドイツの文学者ヘッする者もいた。この警告文を発表したドイツの文学者ヘッセは,ジャーナリズムからの激しい批判にさらされた。セは,ジャーナリズムからの激しい批判にさらされた。(アンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ10の法則』)れ回ろう」●形態:ポスターポスター●国・年代:ドイツ・1915年ドイツ・1915年(ヒトラー■我が闘争■より)(ヒトラー■我が闘争■より)解説各国ではさまざまな方法で国民を動員するため,著名各国ではさまざまな方法で国民を動員するため,著名人やマスメディアを利用して,戦意高こう揚ようや敵への恐怖心をかき人やマスメディアを利用して,立てるプロパガンダ(宣伝)が行われた。また,宣伝には芸術家が行われた。また,宣伝には芸術家や学者らも利用され,多くの文化人が戦争を讃讃さん美美びした。した。や学者らも利用され,多くの文化人が戦争をC1知識人の警鐘と批判おお友よ,その調べにあらず!一部の芸術家や学者は,血なまぐさい戦闘の詩をつづり,諸国民間の憎悪をかきたてている…。これは最悪のことかもしれない。 (1914年)(『エッセイ全集』より)解説知識人の中には,集団ヒステリー状態にを買おう。第4回自由公債」 ●形態:ポスターポスター●国・年代:アメリカ・1918年アメリカ・1918年 ヒトラーは,第一次世界大戦 ヒトラーは,第一次世界大戦にに従従じゅう軍軍ぐんした経験から,大衆心理した経験から,大衆心理を操作するための宣伝の有効性を操作するための宣伝の有効性を知り,やがて『わが闘争』を著』を著を知り,やがて『した。『わが闘争』は,ユダヤ人排はいした。『わが闘争』は,斥せき運動のの拠拠よりり所所どころにもなったことにもなったことから,第二次世界大戦後長くドから,第二次世界大戦後長くドイツ国内での出版が禁止された。イツ国内での出版が禁止された。ベルリン大聖堂前15資料から考える1第一次世界大戦中のポスター・新聞各国の開戦に対する立場ヒトラーも着目した大衆心理と宣伝 ➡p.294巻末史料52277第一次世界大戦とプロパガンダ
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