アカデミア世界史_ダイジェスト版
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●男性の一日●  性2男女  性● 民会での …政治に素人の市民が中心 …政治に素人の市民が中心● 参政権はQアテネの人々のどのような実態が記述されているのだろうか?アテネの人々のどのような実態が記述されているのだろうか?B2民主政の仕組み ➡p.117ローマ政体との比較 ペリクレスの演説(前431/430)史料  われらの政体は他国の制度を追つい従じゅうするものではない。ひとの理想を追うのではなく,ひとをしてわが範はんに習わしめるものである。その名は,少数者の少数者の独占を排し多数者の公平を守ることを旨旨むねとして,民主政治と呼ばれるとして,民主政治と呼ばれる。。わが独占を排し多数者の公平を守ることを      国においては,個人間に紛争が生ずれば,法律の定めによって            すべての人評議会議事堂民衆裁判所法廷貨幣鋳造所ばんさんすべての人に平等な発言がみとめられる。(前495〜前429) 15年間連続で将軍職を務めており, 15年間連続で将軍職を務めており,アテネの最盛期を築いた人物。史料の演説は,ペロポネソス戦争アテネの最盛期を築いた人物。史料の演説は,ペロポネソス戦争(➡p.107,p.109■2)の戦没者を男性・女性の役割 男の仕事は財を獲得することであるのに対し,女の仕事は財を守ることなのである…。奴隷とは何か …自由人の身体と奴隷の身体とを違ったものとして作ったのも,自然自身が図ったことである。…奴隷の身体は生活に必須のもののための使用に耐えうるような強きょう靭じんなものであるが,自由人の身体は真っ直ぐな姿勢で,そうした作業には適さないけれどもポリスの市民としての生活には適している。 …自然にもとづいて,ある人々は自由であり,別の人々は奴隷であるということは…有益でも正義にかなったことでもある。10ペリクレス時代のアテネ アゴラ(広場)で民会や公開裁判・交易などをアゴラ(広場)で民会や公開裁判・交易などを行った。アゴラは生活の中心であり,市民はアゴラに出かけ,政治や経済活動を行った。アゴラは生活の中心であり,市民はアゴラに出かけ,政治や経済活動を行った。行った。A2ソフィストとギリシア哲学C2現代の民主政との比較民会での直接民主政参政権は成年(18歳以上)男性のみ。女性・ 奴隷・在留外人は除外● 戦争や軍隊組織と関係が深い戦争や軍隊組織と関係が深い奴隷奴隷34.834.8%%メトイコメトイコイイ((在留外人在留外人))13.013.0%%一定期間以上ポリスに居住する外国人一定期間以上ポリスに居住する外国人で,市民権と土地所有権はなく,市民で,市民権と土地所有権はなく,市民が嫌う商工業に従事していた。が嫌う商工業に従事していた。アテネの民主政アテネの人口割合(『ライフ人間世界史Ⅰ』より)(『ライフ人間世界史Ⅰ』より)(『ライフ人間世界史Ⅰ』より)(『ライフ人間世界史Ⅰ』より)主人の地位 家政術には3つの部分があったが,そのうち1つは主人の術であり…もう1つは父親の術であり,第3は婚姻の術である…妻に対する支配は国家の指導者による支配に相当し,子どもに対する支配は王による支配に相当する…。(『アリストテレス全集17』岩波書店)●●7歳くらいで学校へ行き文学・音楽・体育を学ぶ7歳くらいで学校へ行き文学・音楽・体育を学ぶ●●裕福な家の子はソフィストの塾へ通う裕福な家の子はソフィストの塾へ通う●●30歳くらいで結婚30歳くらいで結婚●●アゴラで買い物をしたり,政治・哲学の議論を行うアゴラで買い物をしたり,政治・哲学の議論を行う財産権・相続権をもつ ●●民会に参加●●財産権・相続権をもつ 民会に参加((前前448855頃頃〜〜前前441155頃頃))11プロタゴラス日の出ワインにパンを浸して食べる12ソクラテス(前469頃(前469頃〜前399) 客観的真理の〜前399)存在と知徳合一を説き,対,対話により無知を自覚するこ話により無知を自覚すること(無知の知)を実践したが,と(無知の知)を実践したが,市民の反感を受け刑死した。市民の反感を受け刑死した。13ソクラテスの死ソクラテスの死日没●●幼少期は家にいて母親から家事や行儀作法を学ぶ幼少期は家にいて母親から家事や行儀作法を学ぶ●●15歳くらいで父親の決めた人と結婚15歳くらいで父親の決めた人と結婚●●めったに外出することはないめったに外出することはない●●市民としての権利はない市民としての権利はない●●父親または夫の保護下父親または夫の保護下解説メトイコイ(在留外人)  Q「すべての人」とは,誰のことを指すのだろうか?「すべての人」とは,誰のことを指すのだろうか?14ペリクレス(前495〜前429)の戦没者を追追つい悼悼とうするために行われた。するために行われた。市民市民17.417.4%%市民の市民の家族家族34.834.8%%トゥキディデス『ペロポネソス戦争史』(『世界の名著』中央公論社)トゥキディデス『ペロポネソス戦争史』(『世界の名著』中央公論社)15民会場(アテネ)16婦人部屋アテネの女性はアテネの女性は家の奥の部屋に家の奥の部屋にいて,育児と奴いて,育児と奴隷を監督して家隷を監督して家事に励んだ。来事に励んだ。来客にも顔を見せ客にも顔を見せることはなかっることはなかった。た。前5世紀の壺絵前5世紀の壺絵現代の民主政● 代議制,官僚制,政党制代議制,官僚制,政党制● 参政権は18歳以上の全ての国民参政権は18歳以上の全ての国民 (日本の場合) (日本の場合)● 議会は国民の利益を代表。軍隊は別組織議会は国民の利益を代表。軍隊は別組織(アテネ) プニュクスの丘にある。 プニュクスの丘にある。収容人員は,6000人から1万3800人まで数次にわ収容人員は,6000人から1万3800人まで数次にわたって拡張された。たって拡張された。17採さい掘くつ作業をする奴隷 (前6(前6世紀頃)世紀頃) アテネの アテネの多くの家庭では家多くの家庭では家内奴隷を所有して内奴隷を所有していた。いた。アクロポリス解説民主政と弁論術ペルシア戦争後の民主政のペルシア戦争後の民主政の最盛期には,論争に勝つた最盛期には,めの弁論術が重視された。哲学の対象は自然から人間哲学の対象は自然から人間へと移り,客観的真理や宗へと移り,客観的真理や宗教・法などの権威を批判し,教・法などの権威を批判し,修辞学・弁論術を教えるソ修辞学・弁論術を教えるフィストが現れた。が現れた。代代表表的的ソソフフィィスストト。。批批判判起床・朝食・荷物は家まで奴隷に運ばせ,買い物・アゴラの一角で政治論議外 出昼 食正午体育館・浴場などで過ごす●●アテネの男性と女性探究しようアテネにおける民主政は,自由な政治体制だったといえるのだろうか?パルテノン神殿城壁列柱廊(ストア)アゴラソクラテス外出(アゴラへ)晩■おもな食事アクロポリス演壇11アリストテレスが記した家庭のあり方(『政治学』より)アテネの民主政105

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