これまで海外で作品展示の際、「文字の変遷」について簡単な紹介をしてきました。
少しばかりまとまったものにしましたのでご高覧のほど。
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3 | ![]() ![]() これから「女」という文字の変化をみていきます。 |
4 | ![]() ![]() この頃は「女」「母」、両方の意で使われています。 |
5 | ![]() ![]() 「手を前に交え、裾を押さえて跪く姿」です。 |
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10 | ![]() ![]() 石刻では最古のもので、ここに「如」の字があります。 |
11 | ![]() ![]() 始皇帝は度量衡の原器(青銅器、鉄器)を広く領布。 始皇帝の「始」の女偏の中心線が垂直から、斜めへと変化しています。 |
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13 | ![]() ![]() 漢代(BC206−AD220)は横に広い形の隷書体の石刻が盛んとなり、青銅器は姿を消していきました。有名な碑の「女」をさがしてみます。 |
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20 | ![]() ![]() −魏(AD151-230) |
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22 | ![]() ![]() 紙に書かれた最古のもので、隷から移行期の 草、行、楷が見られます。 |
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24 | ![]() ![]() 二謝帖、 |
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26 | ![]() ![]() 北魏(AD386-535)には盛んに楷書細字の墓誌銘が作られました。 |
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28 | ![]() ![]() 隋代(581-618)にも墓誌が盛んです。 |
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31 | ![]() ![]() 唐代(618-907)になると、隷書体は消えて、 完成された草、行、楷のオン パレードです。 |
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41 | ![]() ![]() (寛文7年の火事で焼けたもの) |
42 | ![]() ![]() 奈良時代(710-794) |
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46 | ![]() ![]() ☆三蹟―道風、佐理、行成 |
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49 | ![]() ![]() 「女」の草書体より「め」が、「安」の草書体より「あ」が作られました。 |
漢字草書体より「かな」が、楷書体の一部をとって「片カナ」が作られました。平安初期には行書体、 中期には草書体が多くなり、以後仮名の全盛となります。
この頃で現行書体はすべて完成の域に達し、以来脈々と受け継がれ、私達の文字に対する美意識の 根幹をなしています。私達は篆、隷、草、行、楷、ひらがな、カタカナを巧みに使い分けて、このことは 世界の人々の驚嘆するところです。
ルーツから変化の一部始終をつぶさに見せて、しかも今なお使われている、こうした文字が 世界中で他にあるだろうかと、感じいってしまいます。 2007,6月記
出典 中国書法通鑑 河南省新華書店
商周青銅器銘文選 文物出版社
書道全集 河出書房
金文集 二玄社
書の歴史 二玄社