高校公民時事ニュース配信

同性婚不受理 初の合憲判決 (2022.06.20)

概要

同性同士の結婚を認めていない民法や戸籍法の規定が憲法に違反するかが争われた訴訟で、大阪地裁は20日、規定に憲法違反はないと判断し、原告の同性カップルが求めた国の賠償責任は認めなかった。 同性婚について、法的な効果を受けられないことは「法の下の平等」を定めた憲法14条に違反すると判断した札幌地裁判決(2021年3月)と異なる判断が大阪地裁で示されたことになる。 原告は、現行の制度では受理されない同性同士の婚姻届けが受理されるように、法改正を行うことを国に求めている。

発問例

  • 原告によれば、同性婚を認めない民法や戸籍法の規定は、憲法の第何条に違反することになるのか調べてみよう。知識・技能
  • これらの規定に憲法違反はないとした裁判所の論拠を、判決文からまとめてみよう。思考・判断・表現
  • 同様の裁判で、今年3月の札幌地裁の判決は、憲法違反とするものであったが、その論拠を調べてみよう。知識・技能
  • 同じ内容の裁判で、裁判所によって真逆の判決が出されるのはなぜだろうか?理由を考えてみよう。思考・判断・表現
  • 「同性婚」について、海外ではどのような対応がとられているか、調べてみよう。知識・技能
  • 東京都の渋谷区や世田谷区で2015年から導入されている「パートナーシップ制度」について、その内容と限界について調べてみよう。知識・技能
  • 「同性婚」が法的に認められないと、当事者たちにどんな不具合がもたらされるか。当事者の声を調べてみよう。知識・技能
  • 「同性婚」を法的に認めることに反対している人は、どのような論拠を示しているか。調べてみよう。知識・技能
  • あなたは、「同性婚」を法的に認めることに、賛成か、反対か。自分の意見をまとめてみよう。[思考・判断・表現] 上記のことをグループで話し合ってみよう。思考・判断・表現
  • 「国籍取得要件」「婚外子」「再婚禁止期間」「夫婦別姓」をキ-ワードに、民法をめぐる違憲訴訟について調べてみよう。主学態