原発事故 国の責任認めず （2022.06.17）
概要
東京電力福島第一原発事故によって被害を受けた住民や福島県内から避難した人たちが、国に損害賠償を求めた４件の訴訟の上告審判決で、最高裁は、原発事故について国の賠償責任を認めない判断を示した（東京電力の賠償責任は確定済み）。 国の責任について、裁判では、「震災前に巨大津波を予見できたか」、「対策を講じていれば事故を回避できていたか」が争点となった。最高裁は、実際の津波は東電側の試算より大規模で、方角も異なり、仮に国が東電に対策を命じていたとしても事故は防げなかった可能性が高いと判断した。
発問例
- この訴訟の下級審の判例を調べてみよう。知識・技能
- この判決に対する、識者の意見を調べ、賛成・反対、双方の立場でまとめてみよう。知識・技能
- 日本の原子力発電所の状況を調べてみよう。知識・技能
- 政府は今後、原子力発電をどのようにする方針なのか。野党は、それに対してどのような意見を主張しているのか、調べてみよう。知識・技能
- 上記を踏まえて、今回の最高裁の判決に対する自分の意見を述べてみよう。思考・判断・表現
- 今回の判決が、今後の原子力行政に与える影響について考えてみよう。思考・判断・表現
- 日本の電力構成、エネルギー自給率、発電コストはどうなっているか。調べてみよう。知識・技能
- それぞれの発電方法の長所、短所を調べてみよう。思考・判断・表現
- 今後の日本の電力構成をどうすべきと考えるか。自分の意見を述べてみよう。思考・判断・表現
- 裁判にはどんな種類があるか。本訴訟は裁判の種類でいうと何裁判にあたるか。調べてみよう。主学態