中学生のための国語のおすすめ50冊

詩の楽しみ 作詩教室

詩の楽しみ 作詩教室

詩歌

岩波ジュニア新書

吉野弘(よしのひろし)

<「詩は特別な人がつくるもの」と思っている人へのメッセージ>

「詩とは『言葉で,新しくとらえられた,対象(意識と事物)の一面である』というのが私の定義です。」という吉野さんの言葉が,この本の中で,たくさんの高校生や詩人の詩を例に,解きほぐされていきます。

また,それまでの私の物の見方や感じ方に『揺(ゆ)れ』や『ずれ』ができて「新しい見方や感じ方ができるようになると今までわからなかったことがわかったり,見逃してきたことに気づいたりする。そして,物事の新しい面が見えてきて,詩を書きたくなるのだ」と語っています。読み終わったらすぐに詩を書きたくなる本です。(Sさん)