中学生のための国語のおすすめ50冊

詩のこころを読む

詩のこころを読む

詩歌

岩波ジュニア新書

茨木のり子(いばらぎのりこ)

<いい詩には,ひとの心を解き放ってくれる力がある>

茨木のり子さんの詩に『自分の感受性くらい』という題の詩があります。心がぱさぱさにならないように,ものごとを新鮮な気持ちで感じ取る力を「自分で守れ/ばかものよ」と呼びかけていますが,その茨木さんが「大好き」な詩を集め,それぞれの詩について語ったのがこの本です。

「誕生から死」までの人生にかかわる,力のある詩を集め,茨木さんの感受性が見つけたそれぞれの詩の魅力(みりょく)を,思う存分,茨木さんらしい言葉で語ってくれています。心が乾いたとき,この本をぜひ手にとってみてください。きっと,豊かにうるおしてくれることでしょう。(Sさん)