中学生のための国語のおすすめ50冊

でんせつ

でんせつ

詩歌

理論社

工藤直子(くどうなおこ)

<うさぎは なにから うまれた? はるをまつ かぜから うまれた>

散文詩の詩集です。23種の動物の成り立ちを「でんせつ」風に語った詩で,すべてひらがなとカタカナ(ただ「一」だけが漢字です。)で表現されています。そのためか,優しい感じの詩ばかりで,イライラした心を和ませてくれます。「昔々その動物はそうだったかもしれない」と心の底から思い込んでしまうほど,おおらかな気持ちになりますよ。

あなたは「てんとうむしのなやみ」を聞いた「ばら」はどうなると思いますか。また,「ぞうのやりかた」や「とらのひみつ」,そして「らいおんのつくりかた」を知りたいと思いませんか。心がざわざわ落ち着かないときにこの本を読んでみてください。きっとあなたも「ふむふむ」とうなずく自分に気づくでしょう。(Wさん)