菌類と細菌類のちがいは?
どちらも分解者、だが別の生物!
菌類も細菌類も分解者で、生物の死がいや排出物などの有機物を、窒素などをふくむ無機物に分解しています。この無機物は植物の肥料になります。しかし、菌類と細菌類は全く別の生物です。
菌類は、キノコやカビなどのなかまで、多細胞生物(ただし、酵母は単細胞生物)です。キノコやカビの多くは、からだが菌糸とよばれる糸状につらなった細胞で構成されています。この菌糸を使って生物の死がいや排出物を分解し、栄養分として吸収します。また、胞子で個体をふやします。
細菌類は、大腸菌や乳酸菌などのなかまで、肉眼では見えない単細胞生物です。細胞分裂により個体をふやします。その細胞は、はっきりとした核がない、液胞やミトコンドリアなどのつくりをもたない、大きさは小さく葉緑体やミトコンドリアと同じくらい、など、菌類の細胞とは異なる特徴を多くもっています。