なぜ石灰水はにごる?

にごりの正体は炭酸カルシウム!

石灰水せっかいすいとは水酸化カルシウム\mathsf{Ca(OH)_2}の飽和水溶液のことです。水酸化カルシウムが二酸化炭素\mathsf{CO_2}と反応すると、白色の固体の炭酸カルシウム\mathsf{CaCO_3}と液体の水\mathsf{H_2O}が生じます。

\mathsf{Ca(OH)_2+CO_2\longrightarrow CaCO_3+H_2O}

炭酸カルシウムは水にとけにくい固体なので白い沈殿ちんでんとして水溶液中をただよいます(「沈」と書きますが、底に沈まなくても沈殿です)。そのため、石灰水に二酸化炭素を通すと、白くにごるのです。