種子と胞子のちがいは?

胞子はつくりが単純!

種子は複数の細胞でできていますが、胞子ほうしは1つの細胞でできています。複数の細胞でできている種子にはいろいろなつくりがあり、比較的大きく複雑な構造をしています。種子のつくりには、種子をおおう種皮、のちに発芽する胚、胚が育つための養分をたくわえている胚乳はいにゅうなどがあります(胚乳が退化して、養分を胚の子葉に蓄える種子もあります)。しかし、1つの細胞でできている胞子にはそうしたつくりはなく、小さく単純な構造をしています。 また、種子は花粉がめしべに受粉じゅふんすることによってつくられますが、胞子は受粉や受精ではなく、親の細胞が細胞分裂することによってつくられます。コケ植物やシダ植物の胞子は減数分裂によってつくられますが、菌類(キノコやカビ)の胞子には減数分裂だけでなく、体細胞分裂によってつくられるものもあります。