化学カイロのつくり

発熱反応の例として、化学カイロでの反応があり、化学カイロをつくる実験が行われることもあります。
この実験では、化学カイロの材料として、

  • 鉄粉
  • 活性炭
  • 塩化ナトリウム水溶液(食塩水)

が必要とされます。これらを混ぜ合わせることで鉄が酸化されて熱が発生しますが、それでは、活性炭と塩化ナトリウム水溶液の役割は何でしょうか。

まず、活性炭ですが、活性炭とは石炭やおがくずなどを原料とした炭で、特別な処理により非常に細かな穴が開けられています。浄水器や脱臭剤にも使われます。
鉄粉と活性炭が混ぜ合わされたとき、活性炭のこの細かな穴にふくまれた空気から鉄粉へ少しずつ酸素が供給されるのです。 そして、塩化ナトリウム水溶液ですが、これには鉄の酸化をうながすはたらきがあります。

なお、鉄のかたまりではなく鉄粉を用いるのも、表面積が大きくなり酸素とふれやすく、反応を進みやすくするという効果があります。