花[はな]

flower

花は、外側から順に、がく、花弁かべん、おしべ、めしべがある。花の各部分の形や数は、植物の種類によって異なっているが、つくりは基本的には共通である。


花のつくり
図:アブラナ(被子植物ひししょくぶつ)の花の構造

めしべのふくらんだ部分が子房しぼうで、その中には胚珠はいしゅがある。めしべの先端せんたん柱頭ちゅうとうといい、ねばりけがあって花粉かふんがつきやすくなっている。柱頭の下の細くなった部分を花柱かちゅうという。

おしべの先端には やく とよばれる部分があり、その中に花粉が入っている。花びらを花弁といい、その外側に がく がある。

花から果実への変化
図:花から果実への変化

花粉がめしべの柱頭につくことを受粉じゅふんという。受粉すると、子房は成長して果実かじつに、子房の中の胚珠は種子しゅしになる。花は、植物が子孫しそんを残すためのつくりが集まったものである。

参 考

花がさく時期

1年の中で、季節が変わるにつれて、昼と夜の長さは変化する。多くの植物は、夜の長さを感じとって花をさかせる。

夜が短くなると花がさく
アヤメ

例:アヤメ、ダイコン、ホウレンソウ、ヒメジョオン、アブラナ

夜が長くなると花がさく
サツマイモ

例:サツマイモ、オナモミ、アサガオ、キク、イネ、ダイズ、コスモス

昼と夜の長さに関係なく花がさく
キュウリ

例:キュウリ、トマト、ナス、トウモロコシ、インゲン、ヒマワリ

【関連語】 受粉 被子植物