アクティブ地理 インタビュー特集
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モザンビーク
アナ・ジュリアナ・マルコス・コラソ・サイカ・ライセ さん
(Ana Juliana Marcos Colaço Saica Laice さん)
首都:マプト
人口:3364万人(2023年)
面積:79.9万km2(2022年)
ポルトガル語のあいさつと自己紹介
インタビュー
公用語のポルトガル語を話します。家族や地元の人と話すときは民族言語のセナ語を話します。学校や職場では主にポルトガル語と英語、時々フランス語を使います。
気候は熱帯から亜熱帯です。夏は雨季で冬は乾季です。
農村部では気候に合わせた伝統的な家屋が見られます。
例えば、暑い南部の農村では、ココヤシの葉を編んで作った「マクティ(macuti)」と呼ばれる家があります。
また、「パウ・ア・ピケ」という、枝を編んで土を塗る特別な技法で作られた壁と、草ぶき屋根の家も見られます。
涼しい中央高地では、れんがと金属屋根の家になります。
都市部では世界中の近代都市と同じく鉄筋コンクリートの建物です。
とうもろこしのおかゆ「シマ」が主食で、ときどきご飯。
おかずは、キャッサバの葉の料理や焼き魚など、風味豊かな料理。地元の食材にポルトガル文化が融合しています。
鉱業、石油産業、天然ガス産業がさかんです。モザンビークは世界最大級の天然ガス埋蔵量を誇る国の一つです。また、石炭やルビーといった資源もあります。
食品では、非常に質の良いエビやマグロ、カシューナッツなどを輸出しています。
地域によっては綿花やタバコもさかんです。
日本文化が大好きなことと、とても安全なことです。
わたしがモザンビークの日本の鉱山会社の企業で勤めていたとき、日本人と働く機会がありましたが、彼らは他文化に敬意を持っていました。
日本人の振る舞いや細部へのこだわりを感じ、一緒に働くのはとても楽しかったです。
また、会社で働くうちに日本人の親友ができたことで、日本への留学を決めました。
日本人がとても親切だと知っていましたが、ここまで親切だとは想像もしていませんでした。誰かに道を尋ねると、目的地まで案内してくれます。私の話が理解できなくても、最善を尽くして助けてくれようとしてくれます。
他には、仕事で「頑張ってね」と励ましてくれたり、電車の中がとても清潔で静かなこと、失くしたイヤホンが同じ場所でそのまま見つかったことなどに驚きました。
日本の誠実さと透明性は世界でも珍しいです。
南アフリカ共和国です。雑貨から食品のほとんどは南アフリカ共和国のもので、観光にも行きます。
かつて植民地だった影響で、ポルトガルとも関係が強いです。
また、モザンビークには多くのブラジル人駐在員や宣教師がいて、教会の建設やコミュニティ支援を行っています。言語が同じなので、モザンビークで活動しやすいのでしょう。
他にも、多くのナイジェリア人が服や靴などを売っていたり、中国企業によって鉄道や橋が建設されるなど、さまざまな国とのつながりがあります。
JICAによる日本からの支援、KOICAによる韓国からの支援もあります。
地域や信仰によっても異なりますが、一般的に女性は普段カプラナを着ます。
カプラナとは布です。カプラナで服を作ったり、スカートとして使ったり、頭に巻いたり、赤ちゃんを抱っこできるので重宝しています。テーブルクロスにもできて、自由自在です。
女性なら誰でも一つは持っています。
わたしの出身都市ベイラでは、かつて、より伝統的な動物の皮などを身に着けていました。今では、「マピコ」などの伝統的なパフォーマンスをするときにしか着ません。
ポルトガルの植民地だった影響で、キリスト教徒が多いです。
カトリックとプロテスタントのどちらの信者も多いですが、北部のナンプラやニアサなどの州にはイスラム教徒も多くいます。
他にも、伝統的な宗教としてアニミズムも信仰しています。
アニミズムを信仰している地域では、神に祈れば雨が降ると信じられています。
例えば、祖父が亡くなったとき、祈りを捧げれば祖父が助けてくれると信じられています。先祖のために儀式をします。先祖を敬うのは日本と同じですね。
わたしは、モザンビークの自然を誇りに思っています。
ゴロンゴサ国立公園やニアッサ国立公園のような素晴らしい国立公園があり、野生動物を見ることができます。
また、インド洋岸も観光地としても非常に魅力的です。美しいビーチは暖かく、一年中泳げます。魚介類もとても美味しいです。
そして、モザンビークの人々は、何と言うか…とても寛容です。つい口から出てしまった失言もすぐに許してくれるので、わたしたちは何でも話し合えます。議論できるコミュニティの存在が、お互いを助け合っています。
一生懸命、学んでください。
チャンスを利用して、実際に旅をして世界を見てください。他民族の文化にふれた経験が、あなたをより豊かにします。精神的、肉体的に強くなることで、共同体への貢献にもつながります。
そして、あなたがたがモザンビークに来るのを待っています。学ぶべきことがたくさんあるでしょう。
人と異なった学び方も決して間違いではありません。他の文化や言語、生きるための方法を学ぶことに時間をかけてくださいね。その学びは、将来きっと役立つでしょう。