アクティブ地理 インタビュー特集

フランス

ヨアン・エナン さん
(Johan Henin さん)

首都:パリ
人口:6264万人
面積:55万1500km2

フランス語のあいさつと自己紹介

インタビュー

わたしはフランスのブルターニュ地方にある,ヴァーンの出身です。夏は9時ぐらいまで明るいです。日本のように梅雨が明けたら夏,という境目がないので,わたしたちは,6月21日に音楽の祭典がはじまると,夏になったと思います。夏は,30度を超える日もありますが,日本よりは湿度が低いです。雨は,地域によって変わりますが,ヴァーンがあるブルターニュ地方ではよく降ります。ブルターニュ地方は,イギリス南部と気候がよく似ています。大西洋に囲まれた地方なので,冬の気温がマイナスになることはほとんどないのですが,風がとても強いです。

フランスでは,スシやスモウ,キモノ,漫画が人気です。もっと詳しい文化については,知られていないと思いますが,フランス人は日本のことを好きだと思います。ジャック=シラクが大統領のとき,彼はスモウが特に好きだったので,日本文化は彼のおかげでよく知られるようになったと思います。わたしの場合,日本に興味をもったきっかけは,ローマ字ではない文字を使うというところです。漢字とひらがなで表すということに興味をもちました。

日本に来る前,文化の違いなどは少し勉強して来ました。実際に来日して,期待通りでした。大満足です。留学する前に思ったことと,経験したことに大きな違いはありませんでした。日本は,自然への尊敬の高い国ですね。そして,フランスよりも秩序のある国です。フランスは,自由を重視するせいで,秩序がうすくなっているように思います。たとえば,時間を守るとか,列に並ぶとか,そういうことです。フランスではそんなに厳しくありません。

両親がレストランを経営していますので,さまざまな料理が食べられます。特に好きなのは,Blanquette de veau(ブランケットドゥヴォー)です。子牛の肉と,キノコ,タマネギ,ニンジンなどをクリームソースで煮込んだレモン味の料理です。ライスと一緒に食べてもおいしいです。

ウサギ肉でしょうか。牛肉や豚肉,鶏肉が多いですが,ウサギ肉もよく食べられています。それから,ブルターニュ地方は,魚も食べますので,エビなどをソバ粉でできたガレットに入れたりもします。ちなみに,ブルターニュ地方は,クレープの発祥の地なんですよ。

あります。EU加盟国間なら,ビザやパスポートがなくても簡単に国境が越えられるので,多くの若い人が,ヨーロッパのほかの国へ旅行したことがあります。国境に近いところに住んでいる人には,隣の国で働いている人が多いと思いますし,たとえばパリだと,ユーロスターですぐにロンドンに行けますので,ロンドンで働いている人もいます。名古屋の人が東京へ通勤するというような感覚だと思います。

フランスは,色とりどりの風景があります。電車に乗ると,パリからリヨン,マルセイユに行くと,山もあれば,畑もある。さまざまな風景を味わうことができます。

できれば,一度旅行をするといいと思います。自分の文化だけではなく,世界にある様々な文化を味わえたら,自分のためになると思います。知識も大切ですが,経験することも知識に結びつきますので,ぜひ,あちこち旅行してください。