「2010年」カテゴリーアーカイブ

痛みを感じる

転んでけがをしたり,紙で指先を切ってしまったりすると,傷ついた場所に痛みを感じますね。これらの痛みは体性痛とよばれ,痛いと感じる場所がその原因となる場所(例えば傷ついた場所)と一致しています。一方,お腹を壊したときなどに感じる痛み(腹痛)は内臓痛とよばれ,痛みを感じる場所がはっきりせず,体性痛とは区別されています。 続きを読む 痛みを感じる

東海地方固有の花 シデコブシ開花

3月下旬ごろから,東海地方でシデコブシの花が咲き始めます。

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シデコブシは,モクレンの仲間の木で,近縁のコブシが6枚の花弁をもつのに対し,シデコブシは12~18枚の花弁をもっています。この花をお祓いに使う祓串の紙垂(しで)に見立てて,シデコブシの名がついています。

シデコブシは庭木として栽培されているのをよく見かけますが,実はその自生地は非常に限られています。自生のシデコブシは,愛知・岐阜・三重の丘陵地にある湿地周辺にのみみられます。

東海地方には,シデコブシをはじめ,独特の植物がみられます。この東海地方に特有の植物群を,東海丘陵要素と呼んでいます。

東海丘陵要素には,シデコブシのほか,愛知県の木に指定されているハナノキ, 初夏に雪が積もったような白い花を咲かせるヒトツバタゴ,湿地に生える草である トウカイコモウセンゴケやシラタマホシクサ,荒れ地に生えるススキに似た草のウンヌケなどがあります。

なぜこの地域に特有の植物群がみられるかというと,この地域の地形や地質が影響していると考えられます。東海地域では,砂や礫が厚く堆積しています。そして,断層運動によって砂礫層が隆起し,数百万年もの間,丘陵地帯が作られてきました。

このようなところでは,がけ崩れなどにより,栄養分の少ない湿地が形成されやすく,湿地とその周囲で新しい種が分化したり,氷河時代の種が生き残ったりして,固有の植物群がつくられたと考えられています。

丘陵地帯は宅地や農地といった開発の影響を受けやすく,東海丘陵要素植物群の生息地は急速に失われました。生息地が狭い地域に限られているため,絶滅の危険があります。現在,残った数少ない生息地を保護するための保全活動が,各地で行われています。

2009年3月28日 開花の様子(愛知県田原市 椛のシデコブシ自生地)
2009年3月28日 開花の様子(愛知県田原市 椛のシデコブシ自生地)
2010年2月28日 まだ開花前(愛知県田原市 椛のシデコブシ自生地)
2010年2月28日 まだ開花前(愛知県田原市 椛のシデコブシ自生地)

参考:愛知県田原市のシデコブシ開花状況

現代人の強い味方「栄養食品」

忙しい時の食事代わりに,試験勉強のお供に。誰もが一度はいわゆる「栄養食品」を口にしたことがあるのではないでしょうか。中でも,栄養バランスが良く手軽に食べられる栄養調整食品は人気を集めており,大学生の約半数は月に1回以上の頻度で利用しているといわれています。 続きを読む 現代人の強い味方「栄養食品」