2種類のべん毛

原核生物のべん毛と真核生物のべん毛は,どちらも移動のために使われるむち状の構造であるが,そのしくみはまったく異なる。

原核生物は,能動輸送により細胞内の水素イオンの濃度を下げている。その結果,細胞内外で水素イオンの濃度差が生じる。この濃度勾配で起こる水素イオンの流入によって,根元のモーターが回転して,べん毛が動くと考えられている。

一方,真核生物のべん毛は,繊毛と同様の構造(9+2構造)をもつ。ATPをエネルギー源とし,ダイニンというモータータンパク質の働きで動く。