密度勾配遠心法

水より密度が小さい物質は浮かび,大きい物質は沈む。密度勾配遠心法はこの原理を利用している。

例えば,メセルソンとスタールによって行われたDNAの分離実験では,塩化セシウム溶液にDNAを混ぜ,遠心分離した。この場合,遠心により塩化セシウム溶液に密度勾配が生じ,DNAは自身と密度が等しい溶液の位置まで移動してとどまる。

物質(メセルソンとスタールの実験の場合はDNA)は,遠心分離により自身と同じ密度の溶液へと移動すると,重力と浮力がつり合い,それ以後は遠心しても動かない。

メセルソンとスタールが工夫を重ねた塩化セシウム密度勾配遠心法は,核酸を分離する応用的手法として,密度勾配遠心法の確立初期に使われた。