シュワンとシュライデン

植物の細胞説を1838年にシュライデンが,動物の細胞説を1839年にシュワンが発表している。時期が近いのは偶然ではなく,両者には関連があった。

シュライデンの植物の細胞説は,植物細胞形成の原理を研究したものであった。シュライデンと親交があったシュワンは,植物の細胞説発表以前からこの研究を知っていた。そこでシュワンは,軟骨や脊索などのさまざまな動物細胞を観察して,細胞自体は多様であるにも関わらず,植物細胞と同様の形成の原理が成り立つことを発見した。これが動物の細胞説である。

シュワンの動物の細胞説により,それまで本質的に異なると考えられてきた植物と動物の間に,密接な関係があることがわかった。

ただし,シュライデンとシュワンが発見したとする細胞の形成過程自体は,現在明らかになっている細胞分裂による形成過程とは異なり,誤りであった。

ちなみにシュワンは,ニューロンに見られるシュワン細胞や胃液に含まれるペプシンの発見者でもある。