微小生物 イタチムシ

庭の水たまりの底にたまっているごみを取ってきて,顕微鏡でのぞいてみると,実にさまざまな生物がいることがわかります。倍率を400倍くらいにして観察していると,視野をすばやく動き回っている生物がいます。

これは,イタチムシのなかまです。イタチムシは,淡水ではどこにでもわりと普通に見られる生物で,水底や水中の植物の表面で生活し,微小な藻類やバクテリアを食べています。

イタチムシ(2011年7月2日)
イタチムシ(2011年7月2日)
ターンするイタチムシ(2011年7月2日)
ターンするイタチムシ(2011年7月2日)

この個体は,体長約120μm(0.12mm)しかありません。 かなり小形ですが,ゾウリムシのような単細胞生物ではなく,多細胞の動物のなかまです。 体の中央に腸があり,体表はうろこで覆われているのがわかります。

イタチムシは,腹毛動物門というグループに分類されます。腹についている繊毛によって移動することからこのような名前があります。 腹毛動物門は,ワムシのなかまである輪形動物門に近いとされていたこともありましたが,あまりよく分かっていないようです。