『種の起源』の出版

1859年11月24日,チャールズ・ダーウィンの『種の起源』が出版されました。

『種の起源』の初版1250部は,すぐに完売し,その後第6版まで刊行されました。当時のベストセラーだったと思われます。ちなみに,ダーウィンは1839年に『ビーグル号航海記』という本も出しており,これも広く読まれた旅行記でした。

ダーウィンの進化論については,「神がすべての生物を同時につくった」とする宗教側からの反発もあったといわれていますが,具体的にはどのようなものだったのでしょうか。

ダーウィンの進化論と宗教の対立の例としてよく知られているのが,1860年に開かれた英国学術協会での論争です。ダーウィンの考えを支持するトマス・ヘンリー・ハクスリーと英国国教会のサムウェル・ウィルバーホースとの間で議論が行われました。ウィルバーホースの「人間が猿に由来するのなら,それはあなたの祖父の方か祖母の方か」という問いかけに対し,ハクスリーは「科学的な議論を馬鹿にする祖父母なら,私は猿を選ぶ」と応じました。聴衆の多くは,ハクスリーに賛同していたようです。ちなみに,ダーウィンの代わりに進化論を擁護したハクスリーは,「ダーウィンのブルドッグ」といわれていました。

なお,ダーウィンは1882年に死去しました。ウェストミンスター寺院で葬儀が行われ,そこに葬られたことから,進化論と宗教の対立はよくいわれているほどは激しくなかったのではないかという指摘もあります。