新型インフルエンザを短時間で検出

12月17日,国立感染症研究所は,今シーズンのインフルエンザの流行が全国的に始まったことを発表しました。
検出されたインフルエンザウイルスは,A香港型がもっとも多く,次いでB型,Aソ連型となっていますが,どの型が流行するのかは不明とされています 。

このほかに,現在とくに危惧されているのが,高病原性の新型インフルエンザの流行です。新型インフルエンザが発生した場合,それを早急に発見し,大流行にいたる前に対策を施すことが重要になります。
最近,新型インフルエンザの早期発見に有効な検査方法が開発されました。

長浜バイオ大学バイオサイエンス学部などの共同研究チームは,「一粒子検出法」という技術によって,インフルエンザウイルスなどの病原性粒子を短時間に高感度で検出する検査方法を開発しました。
喉や鼻の粘液,だ液などの検査試料に,病原体と強く結び付く蛍光試薬を標識として加え,レーザー光を当てます。病原体が含まれる場合は,病原体が含まれないときと比べて粒子の動きが異なるため,これを測定することによって,一粒子レベルで病原体を検出することができるというものです。

この検査方法は,現在行われている簡易検査法に比べ,感度が100倍高く,検出時間は6分の1 (約5分)に短縮されます。また,操作が簡便なため,人為的なミスを防ぐこともできます。
今後,海外からの感染を防止するため,空港の検疫所などでの実用化が進められています。そのほかにも,肝炎ウイルスや食中毒の原因物質の検出などへの応用も期待されています。

参考
http://www.nedo.go.jp/itd/teian/info/201008/index.html
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000000890.html