ヤツデ

本州(関東地方以西),四国,九州の太平洋側に分布し,海沿いの林内に生育する常緑低木。人家の庭にも植えられる。葉は薬用になり,昔の人は魔除けにも効果があると信じていた。天狗のもっている団扇はこの植物の葉で,別名はそこからきている。ヤツデの名の通り,葉は掌状に7-9裂し,枝先に集まって互生する。11-12月頃に白色の小さな花を咲かせ,球形の果実を実らせる。

長さ10-30cmの円形で,先が掌状に7-9つに分かれる。長い葉柄を持ち,枝先に集まって互生する。

11-12月に円錐花序を出し,白色の花を咲かせる。花にはおしべとめしべのある両性花と,おしべのみの雄花とがあり,両性花は4-6本の花柱がある。