カントウタンポポ

関東から中部地方に分布する多年生草本。トウカイタンポポとエゾタンポポの交雑種だと考えられている。最近,都市部では繁殖力の強い外来のセイヨウタンポポにおされ,あまり見かけなくなっている。葉は食用とされ,根は胃腸薬として利用される。

倒披針形で羽状に裂けた根生葉をロゼット状に展開する。

春になるといち早く花茎をのばし,花茎の先に黄色の舌状花からなる頭花をつける。花は太陽が出ない日は閉じて,太陽が出ると開く。

見分けのポイント

頭花のまわりの総苞片は反り返らず,頭花の側面に張りつくのでセイヨウタンポポと区別できる。また総苞外片が卵状楕円形で内片の半分より短いことからトウカイタンポポと区別できる。