アブラナ

アブラナもとはヨーロッパの北部に自生し,雑草として扱われていた。中世に種子から油をとり出せるようになって栽培が盛んになり,その後中国を経て日本にも伝わった。黒い種子からなたね油をとる。 この植物の変種には食用植物が多く,カブ,ハクサイ,コマツナ,ノザワナ,チンゲンサイなどがある。観賞用のナバナも変種である。 最近,土手などに群生しているのはカラシナ。

下部の葉は大型で羽状に裂け,有柄。縁に鈍い歯牙がある。表面が鮮緑色で,裏面は白色。 上部の葉は広披針形で基部が耳形。無柄で茎を抱く。

春になると,茎の先に総状花序を出し,直径1cmほどの黄色い花がたくさん咲く。十字状に花弁がつく。

見分けのポイント

本種の葉は茎を抱くようにつくのに対し,カラシナの葉は茎を抱かない。 アブラナの染色体数は2n=20であり,セイヨウアブラナは2n=38である。