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りかびんPlus - 赤潮と青潮

あかしお

生活排水や工業排水が湾や湖に流れこむと,えいようえんるいちっやリンなど)を多くふくむ水になる。この変化をえいようという。富栄養化によりプランクトンが大量増殖して水が赤くなる現象を,赤潮とよぶ。赤潮により水中の酸素濃度が低下し,魚や貝が大量死することがある。

あおしお

海底にしずんだプランクトンの死がいがぶんかいされる際,水中のさんが消費される。強風で表層の水が流れると,この酸素濃度の低い水(ひんさんすいかい)が上昇してくる。この貧酸素水塊にふくまれるりゅうすいと大気中の酸素の反応により生成したぶっしつにより,海面の色が青色~白色になる現象を,青潮とよぶ。青潮も,赤潮と同様に魚や貝の大量死を招く原因になる。