りかびんPlus - 二酸化窒素
二酸化窒素は,代表的な大気汚染物質である。ボイラーや自動車,ストーブなどでの燃焼の過程で発生する一酸化窒素が大気中で酸化して,二酸化窒素になる。ただし,地球全体で見れば,生物活動からの発生が大部分である。
二酸化窒素の濃度が高くなると,せきやたんが出やすくなるほか,呼吸器の病気にかかる率が高くなることが知られている。また,光化学スモッグや酸性雨の原因にもなる。
環境省の告示では,1日の平均濃度「0.04ppm~0.06ppmのゾーン内またはそれ以下」が,環境基準として定められている。