『海賊たちの太平洋』
大航海時代、マゼランによってはじめてその実体があきらかにされた太平洋を、我がもの顔で暴れまわった二人の大海賊がいた。その名を、フランシス・ドレーク、ジョージ・アンソンという。二人に焦点を当て、その生い立ち、海賊行為の目的や奇襲の様子、災難の体験、奇跡的な脱出の逸話などを物語風に描く。
『鉄道ゲージが変えた現代史』−列車は国家権力を乗せて走る−
本書は、19世紀末から第二次世界大戦にいたるアジア現代史を、鉄道ゲージを通して検証したものである。19世紀末、極東での国際情勢は他の地域と同じく、鉄道建設が軍事バランスのカギを握っていたが、単に日本とロシアの二極対立だけではなく、アメリカやフランス、イギリスがどう関わっていたかも射程に置いている。日本の民衆がその内容に失望したポーツマス条約の裏面にも触れている。
『チーズのきた道』−世界のチーズと乳文化探訪−
ヤハウェーやアラー、バラモンの神の地域で乳文化は受け入れられたが、イザナギ、イザナミの地域では西暦1500年頃になっても乳文化は定着しなかった。ギリシアやエジプト、バビロンにも一部乳文化の定着しないところがあった。いずれも作物農業神のいる地域で「乳の流れる文化」の重要性が認められなかった点が注目される。本書は、食文化のなかの乳文化、とくにチーズ文化の歴史を、古今東西の記録のなかに追い求め、人間の生活文化とチーズとの関係を探求している。
『広告の世界史』
広告会社に勤めていた著者が、7年間にわたって毎月「日経広告研究所報」に掲載してきた古今東西の「広告の歴史に関する記事や資料」を、古代から近代まで時代順に編成したもの。具体性があり、幅が広くどのページから読んでも十分楽しめる歴史読み物となっている。