「読書案内」カテゴリーアーカイブ

がんというミステリー

978416660447X

宮田親平著
文藝春秋(文春新書)

2005年発行

がんは多くのなぞをもつ病気だった。なぜ増殖を続けるのか,なぜ浸潤し転移するのか。100年以上のがん解明の歴史を,さまざまなエピソードとともに紹介する。

がんの研究には,細胞周期,遺伝子の働き,免疫のしくみなどが深くかかわる。これらのなぞ解きをミステリーに仕立てた。

なぜなぜ生物学

9784807907458日本分子生物学会編
東京化学同人

2010年発行

「遺伝子とパソコンソフトはどこが違うのか?」「どうして心臓は左にあるの?」「クジラはどこから来たの?」などの素朴かつ本質的な疑問に,研究者が丁寧に答えてくれる一冊。

おもに家族内の会話という設定でつづられており,身近な話題を通して明快に答えが出されていく。

 

現代免疫物語

9784062575515岸本忠三/中嶋彰著
講談社(ブルーバックス)
2007年発行

免疫について,エピソードをまじえながら,わかりやすく解説する。免疫のしくみは非常に複雑でわかりづらいが,もう一歩踏み込んだしくみがわかるとおもしろい。

「花粉症物語」「T細胞物語」「臓器移植物語」「サイトカイン物語」というように,各章毎にテーマがあって読みやすく,最新の話題も興味深い。

 

新型インフルエンザ

9784004310358山本太郎著
岩波書店(岩波新書)
2006年発行

これまでの感染の歴史から,ウイルス変異のしくみなど,幅広い情報がまとまっている。「ウイルスとの共生を考える医学」という生態学的な視点は興味深い。

近未来の物語であるプロローグは,日本でも鳥インフルエンザでニワトリの大量死が報道されているいま,リアルであり考えさせられる。