「2009年」カテゴリーアーカイブ

「かゆみ」を感じる脳の場所

蚊に刺されたり,服が肌とこすれたりすると「かゆみ」を感じることがあります。これまで,「かゆみ」は「痛み」の軽いものであると一般的に考えられてきましたが,先月,自然科学研究機構 生理学研究所の研究グループによって,かゆみは痛みとは違うメカニズムで脳内認知されていることが明らかになりました。今回の発見から,かゆみと痛みはそれぞれ独立した感覚である可能性が提示されました。 続きを読む 「かゆみ」を感じる脳の場所

トランスジェニック霊長類の登場

世界初の「トランスジェニック霊長類」作製成功が,日本のグループによって先日報告されました。慶応大学や実験動物中央研究所のグループは,サルの一種のコモンマーモセットにGFP※の遺伝子を人為的に導入し,さらにその子どもにも導入遺伝子が受け継がれていることを確認しました。霊長類を使って,次の世代にも導入遺伝子を受け継がせることに成功したのは初めてで,この研究は,5月28日付の科学誌『ネイチャー』の表紙を飾りました。(※ GFP:紫外線を当てると緑色の蛍光を発するタンパク質。その発見と開発は,2008年ノーベル化学賞を受賞した。) 続きを読む トランスジェニック霊長類の登場

インフルエンザの万能薬,開発へ向け前進

先月,インフルエンザウイルスのRNAポリメラーゼ(酵素)の構造について,新たな知見が日本の研究グループより発表されました。この研究成果は,すべてのインフルエンザウイルスに効く「万能薬」につながるもので,今後の進展に期待がもたれます。 続きを読む インフルエンザの万能薬,開発へ向け前進

花粉管を引き寄せる物質を発見−140年来の謎を解明

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被子植物では,めしべの柱頭についた花粉が花粉管をのばし,精細胞を卵細胞へと運びます。では,なぜ花粉管が迷わずに卵細胞にたどりつくことができるのでしょうか。それは長い間の疑問でした。

140年ほど前から,花粉管を引き寄せる何らかの物質があるのではないかと考えられていて,その物質を探す研究が行われていました。そして,名古屋大学大学院理学研究科の東山哲也教授らが,その物質をついに発見しました。 続きを読む 花粉管を引き寄せる物質を発見−140年来の謎を解明