タンパク質分解とノーベル賞

タンパク質分解にかかわるノーベル賞

2004年ノーベル化学賞

ユビキチン・プロテアソーム系によるタンパク質分解を発見した。

チカノヴァー(イスラエル),ハーシュコ(イスラエル),ローズ(アメリカ)

2016年ノーベル生理学・医学賞

自食作用(オートファジー)のしくみを解明した。

大隅良典(日本)

タンパク質の分解

タンパク質が適切に合成されることが,生命活動に不可欠である一方,タンパク質が適切に分解されることも重要である。不要なタンパク質が細胞内に蓄積すると,細胞の働きが悪化し,私たちは健康を維持できなくなる。タンパク質分解については,2つの経路が明らかになっている。

ユビキチン・プロテアソーム系

細胞内で不要になったタンパク質に目印をつけ, 個別に分解する。

①不要なタンパク質にユビキチンが結合する。
②プロテアソーム(分解酵素の複合体)がユビキチンを認識する。
③タンパク質がプロテアソームに
とりこまれ,分解される。

自食作用(オートファジー)

細胞内の不要物を小胞で包み,まとめて分解する。タンパク質のほか,細胞小器官なども分解できる。

❶細胞質の一部が膜に包まれ,不要物が隔離されて小胞になる。
❷小胞とリソソームが融合する。
❸小胞内の不要物が分解される。